心斎橋筋商店街のアーケード内で本町駅と心斎橋駅の中間という理想的な場所にキックボクシングジムを展開するプロジェクトが、2021年11月下旬にコロナ禍の真っただ中でスタートしました。オーナーは、通常通りのキックボクシングジムを立ち上げることが難しいだろうという思いと、キックボクシングに対する否定的なイメージ、「怖そう」「厳しそう」「男臭そう」といった先入観を払拭したいという強い思いを抱いおられました。

このプロジェクトでは、店舗デザイン、店外サイン、店外看板、ウェブサイト、フライヤーなど、細かなデザインまでを含むトータルなデザインであり、オーナーは以前にもキックボクシングジムの立ち上げに携わった経験がありましたが、今回は自身のジムとして展開することから、自らプロジェクト全体をまとめることは難しいと考え、作業の統括を専門家に委託することを望んでいました。

当プロジェクトでは、キックボクシングジムを立ち上げる際に、オーナー様のビジョンと課題を理解し、チームを編成することからスタートしました。建築、コピーライティング、フォトグラファー、動画クリエイターなど、多様な専門家が集い、グラフィックデザインとウェブサイト構築はメイクイットプロジェクトが担当し、プロジェクトを展開してまいりました。

最初に着手したのはブランド設計でした。オーナー様との綿密なヒアリングを重ね、理想のイメージを共有し、キャッチコピーからブランドのコンセプトを具現化しました。その後、店舗デザイン全体やロゴ、キービジュアルなど、各ツールに統一感を持たせるためのデザインワークに取り組みました。

店舗の内装デザインは、印象的なコンセプトで統一しました。ロッカールーム、シャワールーム、レストルームなど、細部に至るまで一貫性のあるデザインを施し、「怖い」というマイナスイメージを払拭しました。

そして、ブランドの一貫性は看板やのぼり、フライヤーなど全てのツールに適用され、集客戦略にも成功裏に貢献しました。オープン後は予想を上回る数の会員登録をいただき、その成功はブランディングの重要性を再認識させる結果となりました。このプロジェクトを通じて、ブランド形成の重要性を改めて感じることができました。

オーナーの思いをブランディングで具現化したことで、「運動を日常化し健康になってほしい」という思いを「スタッフ」や「ユーザー（会員）」と共有することができたのではないでしょうか？キックボクシングというのはきっかけであり、それを通じて「健康意識」が高まるのではないかと思っております。

実際、私も通っているのですが、周りの会員さんを見ているとそれがひしひしと伝わってきます。
実は、私も10kg以上痩せましたし😅