ピクチャーレールというワイヤーフックで絵画や写真などを天井から吊るし壁に飾るためのレールをはじめ、額縁やフック、ワイヤーなど、およそ1000種類以上を開発製造されているメーカーさんである「株式会社福井金属工芸」さまからご依頼でした。

ご依頼を頂いた時のお悩みは、卸業や小売業のお客様用の「ウェブサイト上で製造品の見積もりが作れる製品検索システム」がありましたが、そのシステムは見積もりが取れるだけで、決済ができる仕組みではありませんでした。
ネット上で決済するには、複雑すぎるので決済システムはあえて作っておられなかったのですが、UI上ネットで決済できてしまうような表現だったので「決済できない」というようなクレームもあったようです。

製品中心のウェブサイト表現だったのが拍車をかけていたのでしょう、オンラインショップのUIやUXとなってしまっていたのがクレームの原因だと思いました。

それらの「お悩み」を考慮して私たちからご提案させていただいたのは、オンラインショップのような表現のウェブサイトではなく、本来あるべきコーポレートサイトのような表現に変え、製品紹介である「製品検索・見積もりシステム」はひとつのコンテンツにしてはどうか？という提案でした。
さらに決済（購入）できる場所へと道筋を作って、きちんと誘導できれば「クレーム」はなくなります。さらに販売店さんやオンラインショップさんへ誘導することで、みんながハッピーなウェブサイトへとなる。

そんな本来、コーポレートサイトがあるべきウェブサイトへのリニューアルをご提案させていただきまいた。

株式会社福井金属工芸さんのウェブサイトへ来訪さらるユーザーさんは、販売店、卸業者の他に、個人で額縁部品やピクチャーレールなどを購入されたい人です。

販売店、卸業者さんへは、従来からある見積もりシステムを残してあるので、手軽に見積もりが作成し、従来通り注文もできる。しかも全国の販売店も紹介してくれている。初めて取引を開始したい会社さんには、どんな会社でどんな人たちがどんな思いで作っているのかが見える化されているので、安心。

個人のお客様へは、「ここで買えると思っていたのに」というジレンマがなくなり、どんな商品であるかが検索でき確認できる。さらに近くの販売店を探すことができるし、ネット上ではどこで買えばいいかがわかる。

これらのユーザーメリットだけではなく、福井金属さんの手間やコストも削減することにも繋がりました。